「借りぐらしのアリエッティ」(2010年、邦画)

トト

2010年08月23日 16:28



評価・・・・・3星

スタジオジブリ2年ぶりの新作

監督:米林宏昌
原作:メアリー・ノートン
企画・脚本:宮崎駿


声の出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木希林ほか
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解説:
アリエッティはとある郊外の古い屋敷に住んでる小人の女の子。

小人の一族は、自分たちの暮らしに必要なモノを必要なだけ人間の世界から借りて生活する、借りぐらしの種族だ。

アリエッティが初めて借りに出たその夜、借りの最中に病気の静養でこの屋敷にやってきた少年・翔に姿を見られてしまう。

人間に姿を見られたからには、引っ越さないといけない。掟と好奇心の間でアリエッティの心は大きく揺れるのだった…。                                                                (goo映画より)
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感想:
公開初日に知人に誘って貰い、レンタル派の自分としては珍しく、久々に映画館へ。


「ポニョ」は置いといて、「ハウルの動く城」「ゲド戦記」と何が伝えたいのか分からない作品が近年多かった中、初期の頃のジブリ映画に近い、素直さは感じれた。

小人の世界観を表した映像美には、最初「おぉ~すげーな」と正直思った。

ただ、話のスケール感としては、(ナウシカ・ラピュタ・トトロ・魔女宅・もののけ姫等と比べた時に、)小さい分、見終った時の爽快感みたいなものは、あまり感じられない。

それは、1軒の家での出来事だからだと思う。

仮に、小人の視点で、終始描き通したとすれば、それはたった1軒の家の出来事であれ、大冒険であり、こちらも小人と同じ世界に入いる事が出来、とても心地よい終わり方になったはずだ。

ただ、この作品はそうではない。小人・人間両方からの視点で描いてある。自分は、小人の視点から、人間の視点に切り替わった瞬間に、すごく現実に引き戻された気がした。描かれている世界が、初期作品とは違い、現代の日本である分、その引き戻される力は強い。

さらに、近年のジブリ映画、なぜか俳優さんばかりを声優に使う。客寄せ以外に、何かそれなりの理由があるのだろうが、これは、本当に辞めて欲しいのだ。原点復帰して、声優さんを使って欲しい。

なぜなら、出てくる俳優さんは、声に特徴もある人達ばかりで、映像を見ていても、その俳優さん達の顔が浮かんでくる。

これが、近年のアニメ全般にも言えるが、近年のジブリ作品が嫌いな理由でもある。

アニメを見ているのに、実写を見ている感覚に陥り、現実に引き戻される。夢を与えるアニメを作るのであれば、現実味を排除していく事も大事なのではないか・・・。

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